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火星の大気96%は二酸化炭素、NASAが酸素の生成に成功…飛行士10分間の呼吸分 - 読売新聞

 【オーランド(米フロリダ州)=船越翔】米航空宇宙局(NASA)は21日、火星探査車「パーシビアランス」に搭載した実験装置で、火星の大気の大半を占める二酸化炭素から酸素を生成することに成功したと発表した。NASAは実験を重ね、2030年代前半に計画する有人火星探査に役立てたい考えだ。

 NASAによると、火星の大気の成分は二酸化炭素が96%で、酸素は0・13%しか含まれていない。宇宙飛行士の生活やロケット燃料の燃焼などに必要な酸素の確保が課題となっている。

 実験装置は、1辺24~31センチ・メートルの直方体で、重さ約17キロ・グラム。NASAや米マサチューセッツ工科大が開発し、「MOXIEモクシー」と名付けた。二酸化炭素を高温で加熱するなどして1時間あたり最大10グラムの酸素を生成できる。

 実験は20日に行われ、飛行士1人が約10分間の呼吸で取り込む酸素量に相当する5グラムを作り出せたという。NASAは「いつか人類が火星に降り立つという目標に向け、期待の持てる結果だ」としている。

 NASAは火星の探査や移住に必要な技術の検証を進めている。19日にはパーシビアランスに搭載した小型ヘリコプターが、火星での初の飛行試験に成功した。

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