ギズモード編集部の綱藤とメディアクリエイターのハイロックは、最近さまざまな企画で打ち合わせをする師弟関係の間柄です。今日もハイロックがデザインしたバックパックの取材について、打ち合わせをした後のことでした。
ハイロック 「綱藤くん。ところでこれ知ってる? “SADIOT LOCK(サディオ・ロック)”っていうんだけど。いわゆるスマートロックってやつでね」※SADIOTとは、Smart Activated Devices with Internet of Thingsの略称です。
綱藤 「あっ、ハイロックさん自宅にスマートロックをつけたんですか? いわゆるIoT(Internet of Things)ですよね。僕も家はエアコンとかテレビとかいろいろ自動化しているんですよ。奥さんも最新のホームデバイスを使うことには積極的ですし」
いつものように明るく先輩を盛り立てながらも、綱藤にはひとつの苦い思い出が頭をよぎっていました。それはスマートロックを自宅に導入してしまったばかりに、夫婦揃って一晩家に入れなくなるというトラウマになるような体験でした。
ハイロック 「綱藤くんが昔、スマートロックで失敗したことは尾田編集長から聞いているよ。スマホも財布も持たずに外にいたときにオートロックで鍵が閉まって、家に入れなくなってしまったんだよね。 解錠したあと45秒で自動的に施錠する設定にしたことを忘れていたとか。でも、このSADIOT LOCKだったら大丈夫なんだよ」
綱藤 「えっ。それってどういうことですか? 僕はあれに懲りて以来、スマートロックはやめちゃったので、最近の事情がどうなっているかわからないんです」
SADIOT LOCK、それはスマートロックの最新スタイル
おもむろにハイロックは最新のスマートロックであるSADIOT LOCKとの鮮烈な体験を語り始めました。
ハイロック 「今、自宅のアトリエのドアにSADIOT LOCKをつけたけど、これは本当に優れたプロダクトだよ。まず、乾電池4本で鍵を駆動するタイプで、特別な工事もなしに設置できる手軽さがいい」
ハイロック 「僕のアトリエのドアは、海外から取り寄せたヴィンテージの鉄扉をDIYで取り付けたものだから、設置にはちょっとばかり苦労したけどね。鍵の形状がかなり特殊なんだよ。電池交換自体はカートリッジ式でラクなので、1回取りつけちゃえば面倒はないけどね」
SADIOT LOCKは、スマートフォンのアプリで施錠・開錠ができるスマートロックの最新型。開発・発売を手がけるユーシン・ショウワは、 ドアロック&セキュリティシステムの機器メーカーとして、20年以上業界のトップランナーとして活躍してきた会社です。つまり、「餅は餅屋」の本職が、鍵屋としてのプライドを持って取り組み、満を持して出来上がった同社初のスマートロックってこと。
ハイロック 「綱藤くんがスマートロックで失敗した話を聞いて、真っ先に思ったのが“SADIOT LOCKなら絶対そんな事態にはならない”ってことなんだ。専用アプリをインストールしたスマートフォンを持っていれば、鍵から150メートル離れたところでGPSが検知してオートロックされる設定にできるんだよね」
綱藤 「つまり僕みたいにスマホも持たないで家を出てしまって締め出される、なんてことは起きないわけですね!」
ハイロック 「うん。実際にチェックしてみたけど、鍵を閉め忘れて家を出ちゃっても、150メートル離れたところできちんと鍵が閉まるんだよ。“施錠したよ”ってアプリに通知が来たときは“これだ!”って思ったんだよね。僕は“鍵は開けっ放しが一番ストレスフリーだ”という一風変わった持論があって、ちょっとした外出ではアトリエの鍵は開けっ放しだったりするんだよ。実際に鍵っていちいちポケットから取り出したりするのが意外に面倒じゃない? 僕の地元はかなり安全な土地柄なのでそれでも大丈夫だったしね。でも、最近は綱藤くんと同じようにYouTubeのチャンネルを始めて、アトリエで撮影した動画を世界中に公開しているので、セキュリティーを考え直そうと思ったんだ。その矢先にSADIOT LOCKという理想的なツールに出会ったんだよね」
SADIOT LOCK Key、それは大人のスタイリッシュなツール
綱藤 「なるほど。アプリで操作して、外出時に施錠することもできるけれども、そんなワンアクションもなしに自然とオートロックされるわけですね。極端な話、SADIOT LOCKを一旦取り付けてアプリを設定すれば、あとは鍵の存在を忘れちゃっても生活できるってことか(※)。これはいいかも」
ハイロック 「そうそう。鍵を開けっぱなしで生活していた頃と同じ気楽さで行動できるってことなんだよ。ハンズフリーだから、荷物が多いときなんかいちいち鍵を取り出さなくても、ドア前で自動的に鍵が開いてくれるから超便利だよ。あとはSADIOT LOCKが勝手にセキュリティーを担保してくれる。ちょっと車のキーレスエントリーに近いところもあるんだけど、そういえばこれなんてまさに車のキーみたいだよね」
ハイロック 「SADIOT LOCK Keyといって、別売りの物理キーなんだ。これを持っていれば、スマホがなくてもSADIOT LOCKの施錠・解錠がワンタッチでできる」
ハイロック 「見た目は車のキーみたいだよね。おそらくスマートフォンを持っていない高齢の方や子供がアナログな鍵と代用する用途なんかを想定していると思うんだけど、最近こうしたアナログ回帰みたいのは僕もテーマとして持っているからいいなと思って。アナログな車も趣味のひとつだしね。もちろん最新のテクノロジーは相変わらず大好きなんだけど、大人の余裕みたいなのがあるじゃない。なんでも最新のスペックじゃなくても楽しめるというか。だから僕は、このフィジカルなSADIOT LOCK Keyを、お気に入りのキーホルダーにつけて、ディスプレイにも気をつかって遊んだりしているよ。ちなみにSADIOT LOCK Keyや本体にはセキュリティチップが搭載されているから、悪い輩にハッキングされちゃう心配もないのがいいよね」
ハイロック 「SADIOT LOCK Key自体もシンプルなデザインで気に入っているから、今後はこっちで運用していこうかなと思っている」
綱藤、SADIOT LOCKをはじめるってよ
綱藤 「うーん、SADIOT LOCKかなりいいですね。でも、それだけ機能が充実してるってことは、お値段もお高いんじゃないですか…?」
ハイロック 「と、思うでしょ? でも、これが本体だけなら1万3200円で買えちゃうのよ。オプションのSADIOT LOCK Keyが3,300円(いずれも税込)。ほかのスマートロックと比べても、機能を考えるとかなりお買い得だと思うんだよね」
綱藤 「マジですか! そのくらいの値段なら全然ありだよなあ…。ハイロックさん、僕もSADIOT LOCKを試してみたくなりました。うちの鍵は二重ロックなんで、とりあえずメーカーに2本お借りして試してみますね」
数日後、憑き物がとれたような晴れやかな笑顔で、颯爽とドアを開ける綱藤の姿がそこにありました。
スマホもなく、お金もなく、古いスマートロックで閉ざされたドアの前にうなだれていたトラウマは、もう過去の話です。
2個のシリンダーにしっかりと取り付けられたSADIOT LOCKは、YouTube出演で人気が出てきて嬉しかった反面、街角でなれなれしく声をかけられたり、唐突にプレゼントが送られてきたりすることに若干の戸惑いを感じていた綱藤に確かな「安心」をもたらしたのです。
綱藤 「オレはもう自由なんだ! あのとき不完全すぎるスマートロックのせいで彷徨った魂よ。オレは今、SADIOT LOCKで解放された! 鍵まわりのストレスを感じないのはSADIOT LOCKだけだよ!」
SADIOT LOCKに関するいくつかのメモ
浮かれてばかりではいけないので、綱藤なりにSADIOT LOCKに気づいた便利機能やポイントを最後に記しておきます。
●SADIOT LOCK Hubは、遠隔操作でSADIOT LOCKのリモート操作(施錠・解錠)操作を可能とするための拡張デバイスです(税込4,950円)。これをSADIOT LOCK本体と共にWi‐Fiに接続すると、外出先からSADIOT LOCKの状態確認ができます。さらに150m離れた段階でアラートが通知してくれ、万が一閉め忘れがあった場合も自動ロックまたはリモート操作での施錠が可能です。
●オートロックは設定した時間が経過した後、自動で施錠するようにも設定可能(5秒、10秒、15秒、20秒、25秒、30秒、1分、1分30秒~5分まで30秒刻み)。この場合、綱藤がやらかした失敗と同じことをしないように注意しましょう。
●※SADIOT LOCKの説明書には、安全のため「(スマートロックでない本来の) 鍵は絶対に持ち歩いてください」という但し書きが冒頭に入っています。たとえハイロックさんのように施錠を意識しなくなっても、鍵は常に携帯しておきましょう。
●自宅の鍵を開け締めできる権限を、アプリ設定で家族以外の20名までに付与できる合カギシェア機能。たとえば留守中に来客の予定がある場合、先に家に入って待っていてもらうこともできる。
●施錠解錠の履歴をスマホで確認可能。子どもが家に帰ってきたかどうかを、外出先からスマホで確認するなど、さまざまな使い方ができそう。
ハイロックさん、ありがとう!!!
SADIOT LOCKはごく一部の防犯サムターンを除いてほとんどのドアに自分で取り付け可能です。大がかりな工事も不要なので、たとえば古い賃貸住宅に住んでいて、今までスマートキーの導入を諦めていた人にも光明となるかもしれません。
なにかと物騒なこのご時世に、1万円台で安心を買えると思えば安いと思いませんか?
Source : SADIOT LOCK
Text : KAZUMI ODA , HIDETOSHI TATSUMI
Photo : SHINGI FUMITA(fort studio)、YU YASUDA(fort studio)
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