"スマートロック"なのに、充電切れで解錠できなかったらスマートじゃないどころか、元も子もありません。そんなシチュエーションを打開できそうなのが、解錠に必要な分だけスマホから充電できるというチップ「NAC1080」。
知られざるワイヤレス充電の世界
たとえば支払いに使われるNFCのチップは充電/バッテリー交換要らずで数年持ちますが、これは短距離シグナルを発するのに必要な分の電力を読み取り機から吸い上げているから。イメージとしては、ワイヤレス充電機(ワイヤーのコイルや磁気誘導を使う)と同じように機能しているのだとか。
NFCは4cm範囲内なら反応するため、必ずしも機械に"タッチ"する必要はありません。また読み取り機からの電力量はごくわずかであるため、スマホの充電はできません。他の端末(大きな画面がない、Wi-Fi、Bluetooth、GPSは非対応)で条件が揃えば、充電されることもあるといいます。特に、決まったタイミングにのみ電力が必要な場合(まさに解錠など)はそうであるとのこと。
充電はスムーズ?
NFC経由で必要なパワーを消耗するスマートロックは、iLOQの製品などここ数年すでに存在しています。一方、チップメーカーのInfineonが開発したチップ「NAC1080」は、ARM Cortex-M0プロセッサー、128ビットAES暗号化、NFCハードウェアが含まれる、ほぼオールインワンソリューションだといえるとか。近くのNFC対応スマホから生成された電力が直流に変換され、その場でワイヤレスに充電します。
上のGIF動画にも一部ある通り、デモ動画では、この技術に対応するスマホに数秒近づけると南京錠が自動的に開き、モバイルアプリで急速に充電されるアニメーションが表示されているのがわかります。スムーズに充電されているようにも見えますが、NFCアンテナのサイズや位置などにより、デバイスごとにパフォーマンスは変わってくるといいます。
とはいえ、充電切れに比べればそこまで不便には感じられなさそうです。30秒以上スマホをかざしていないといけないような、より複雑なロックを解除するとなると話は別かもしれませんが...。
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